2017/03/04

書評

 2月28日の夜は新潮社のラカグで行われた中国人風刺漫画家の辣椒(ラージャオ)のトークイベントを見にいく。登壇した高口さん、阿古さんのいずれも知り合いで、ほかにも会場には知り合いがちらほら。ほぼ満席で、この本が売れていることがうなずける。三刷で2万部を大きくこえているらしい。
 「嘘つき中国共産党」という煽ったタイトル、その鋭い共産党批判の内容について、賛同できない人もいるかもしれないが、辣椒の家族史などは非常に読み応えのあるもので、読んでよかったと思った。それに、辣椒の針がここまで振り切れてしまうほどに彼を追い込んだのは誰かということも含めて、中国に戻れなくなった辣椒が自らの漫画という特技を生かして中国共産党批判を展開するのは当然のなりゆきだし、この本の成功で社会的にも経済的にも日本で居場所をしっかり固められることになることを、日本に来たころから辣椒に関わってきたたくさんの人間の一人として、心から祝福したいと思う。


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