2017/05/01

書評

 中国書店の川端社長から、先日、同社が刊行した「台湾史小事典 第三版」をご恵贈いただいた。

 思えば、朝日新聞の台北支局に赴任した2007年、この本の初版をトランクに入れて赴任したのだった。台湾の歴史を頭に入れようと、最初のころ、いつもカバンに入れて読み歩いていた。その後、版を重ね、今回が第三版。2008年、2012年、2016年の総統選挙まで収録されている。こういう地道な更新作業をしてくれることは大変ありがたい。この本は、台湾史と台湾事典を結合するスタイルで、歴史的事件の年号の確認や人名の検索でも役にたつ。日本で台湾を学ぼうとする人にとっては、やっぱり一冊手元にあっていい本だ。
 いただいてから何度かペラペラめくっているけれど、知らないこと、忘れていることがたくさんあることを再発見させられる。特に1895年以前の台湾史にはまだまだ知識が及んでいないと実感。

© 2024 Nojima Tsuyoshi