2017/06/30

香港

習近平香港訪問初日の感想(メモがわり)

  • ・タラップを降りて、印象深い最初の言葉が「九年ぶりだ!」。香港に2008年に副主席として来ており、香港と縁があるとアピール。喋り方もけっこう間をおいてリラックスしていた。記者団が「劉暁波は出国させますか」と叫んだが無言でスルー。
  • ・最初の訪問先は西九地区の香港故宮の予定地で、さっそく故宮についての覚書の署名儀式をやった。習近平の香港政策で文化面での象徴はこの故宮建設ということになりそう。個人的には、原稿として書きやすい得意分野なので嬉しい。
  • ・評判散々だった行政長官のCYリョンと面会したとき、習近平がべた褒めしたのが印象的だった。香港人としては皮肉の一つでも言ってもらいたかったところ。2度も「充分」という言葉をつかって仕事ぶりを肯定。雨傘を念頭において「簡単な5年間ではなかった」とねぎらった。政治協商会議の副主席にもなれるし、北京に従った者にはメリットがある、と印象付けた。
  • ・写真から、随行は中央弁公庁主任の栗戰書、中央政策研究室主任の王滬寧、中央軍委副主席の范長龍、人民代表大会副委員長の王晨、國務委員の楊潔篪、政協副主席の張慶黎、港澳弁主任の王光亞、總書記辦公室主任の丁薛祥など。
  • ・宿泊先のホテルは、7月1日の会場と直結したホテル。セキュリティのために、A計画とB計画があってハイアットとルネッサンスの両方を抑えていて、ギリギリまで明かしておらず、結局ルネッサンスになった。
  • ・彭麗媛夫人の服装はさすがのまとめ方。白いシャツ、白いカバン、白いハイヒールで夏の季節感を出している。いつもは中華有閑マダム風の押し出しの強いデザインの服装が多いのだけれど、今回は華やかさより清潔感をアピールしたかったのか。

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