2017/08/07

台湾

 昨日は、台東で、青少年の野球大会がありました。先週の金曜日にやる予定だったのが台風で延期されて、一週間後に再開催。私の方も次の作品のために、どーーーしても見たかったので、帰国を遅らせて参加しました。ここになんと1960年代末に台湾を熱狂させた紅葉少年野球チームのメンバーの方々で生き残りの全員5人が集結。いまもう地元を離れて全国ばらばばらになっているので、最後のチャンスかもしれませんでした。彼らに会えたことが最大の収穫で、いろいろといいお話を聞けました。紅葉チームは、スポーツだけの問題ではなく、台湾における戦後国民党統治の「大陸反攻から台湾化」への大きな歴史的転換点にあたる「事件」だったというのが、私の問題意識です。

 開会式には、台湾の立法委員で、台東出身の先住民立法委員の陳瑩さんも参加していました。彼女はKANOの甲子園メンバーの上松選手のお孫さんにあたります。紅葉隊の人々と陳瑩さん、さらにはお父さんで元台東知事の陳建年さんもいて、台湾野球100年の歴史がぎゅっと凝縮される貴重な瞬間の開会式となりました。
 日中はずっと日差しの中にいたのに、夜の食事会では「いただきます」からずっとカラオケを歌い続けて飲んでいた皆さんの体力に脱帽。

© 2024 Nojima Tsuyoshi