「再見(さよなら)、朝日新聞」と、ちょっと刺激的なタイトルで遊んでみましたが、
朝日を辞めるわけではなく(なぜか普段からいつもよく辞めないの?って聞かれます)、
明後日の4月1日からアエラに異動することになりました。
ただ、形式的には朝日新聞出版への一時「出向」になるので、朝日新聞社員ではなくなります。
なので、悪事を働いて捕まったら「朝日新聞出版社員が逮捕」と報じられますね。

いまのポストで中国語のウエブサイト「朝日新聞中文網」などで3年ほど、編集長としてやってきました。取材はできないわけではないけれど、基本的には、記事を編集するエディターであり、総勢20人ぐらいいるチームのマネージャーであって、ライターではないという立場でした。

中国語サイトを立ち上げたり、台湾に販路を開いたり、中国語のツイッター「微博」を始めて大人気になったりと、けっこう新しくて、多彩な仕事をやらせてもらったのは良かったのですが、
一方で、書くことが大好きな自分にとっては、やはり執筆の現場から離れているストレスはあり、
社外で本や記事を書くことで発散はしていましたが、物足りないところはありました。
書けるポジションへの異動を会社にいろいろアピって、アエラへと決まりました。

担当は、たぶん中国や台湾、国際関係。その他なんでもやると思います。
記事が出るときは、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどで必ずお知らせします。

アエラはいい雑誌です。ただ、以前に比べて、部数の維持が苦しいとも聞いています。どの紙媒体にも共通することでしょうが、この時代、読者をどうやって引き止めるのか悩ましいところです。
しかし、私はあくまで書き手として、自分の記事を通じて、「野嶋の記事が載ってるよ」と、
立ち読みでもいいからアエラを手に取る人が一人でも増えればいいという気持ちで、
シンプルに頑張っていければと思っています。

組織と自分と同一化させてしまいがちな日本メディアのカルチャーが苦手なので、
「朝日新聞の野嶋」ではなく、「朝日新聞にいる野嶋」という立ち位置を常に意識してきましたが、
これからも「アエラにいる野嶋」を、なにとぞよろしくお願いいたします。

© 2024 Nojima Tsuyoshi