2017/03/08

台湾

 今日の台湾の自由時報に、故宮南院で行われた日本国宝展「日本國寶之最」の観客入場者数がスクープされ、電話取材でコメントした内容が報じられています。
 話した内容のすべてが引用されたわけではありませんが、異例ともい言える大量の国宝、重要文化財が貸し出された展覧会であったにもかかわらず、低い動員に終わってしまった原因について、基本は1、台湾の文化愛好者は北部に集中しており、遠い南部へのアクセスに難点が大きいこと、2、全体的に宣伝があまり活発に行われなかったこと、3、展示方法がいささか散漫な感じで、展示品への解説や工夫が不足していたこと、などを答えました。
 また、これは故宮だけの力では解決できない構造的な問題も含んでいるので、台湾政府の各部門と南部各都市の協力を得ながら、抜本的な南院対策が必要であると考えています。

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