2017/08/21

台湾映画

 台湾ドキュメンタリー映画『日曜日の散歩者 わすれられた台湾詩人たち』が昨日から渋谷のシアターイメージフォーラムで公開が始まりました。日本統治時代の台湾に誕生した詩人団体「風車詩社」をめぐり、台湾の若者たちの葛藤と努力を描いています。

 西欧モダニズムに憧れながら日本語を母語とする彼らが、台湾の特色を有する「日本語による台湾文学」というジャンルが果たして存在しえるのかを問いかけます。日本が去った後は、戦後の228事件や白色テロにも巻き込まれた彼らの運命は、日本と「中国」の両方のはざまに立たされた台湾人の悲劇なのか、それとも必然だったのか。台湾社会の複雑さを理解するうえでも格好の作品です。
 なかなか凝りに凝った表現方法でとった作品だけに、こちらも気合いを入れて(笑)見たい作品です。金馬奨で最優秀ドキュメンタリー作品に選ばれています。
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