2017/03/12
今週発売の月刊SAPIO今月号から、連載「TAIWANESE 故郷喪失者の物語」をスタートさせました。海外出張で現物見ていなかったのですが、ようやく手にしました。日本で生きる台湾の人々をある種の「故郷喪失者」とみたてて、その家族が日本と台湾の間で必死に生き抜いてきた物語を現在に引きつけながら語っていくものです。
一回目は民進党のトップ、蓮舫氏の家族を取り上げています。特にその祖母、陳杏村氏については現状で可能な限り、徹底した調査をしたつもりです。その時代を日本、台湾、中国をまたにかけて生き抜いた「女傑」の人生を、現在の蓮舫氏の台湾に対する考え方を絡めながら、できるだけ史実に忠実に、多くの人の証言をもとに描き出しました。4Pという紙幅では描ききれなかった分もたくさんあります。それは必ず本連載を書籍化させるときに書くつもりです。
二回目以降、具体的に誰を取り上げるかはまだ明かせませんが(一応人選済み)、二回目は「野球」、三回目は「文学」、四回目は「客家」、五回目は「経済」をキーワードにしたいと思っています。ネットでは流れませんので、日台100年の人間史にご関心のある方など、書店などで手にとっていただければ嬉しいです。