2011/12/14

その他

清明上河図の本を書いているとき、
気分転換と勉強を兼ねて、北方謙三の「水滸伝」を読んできた。
いま12巻。全19巻だから3分の2ぐらいを読み終えた。

$私は書きたい

同じような物語を最初から読まされているようで、それでいて、なかなか飽きない。
1、2冊を読んで、ちょっと満腹して、また1、2冊を読むようにしている。
本や雑誌への原稿がピークにきていた11月後半から先週までは、
まったく読むヒマがなく、「う~読みたい」という渇望感があった。

それで週末はひさびさにのんびりしようと新潟の温泉に行ってきて、
10~12巻を一気に読み上げた。

12巻で、戦いで韓滔という友人を失った呼延灼が酒場でやけ酒を飲んでいて、
林沖、史進がやってきて、三人の英雄が語り合うシーンがあったのだが、
これが本当に格好いい。


「韓滔のために飲んでいたのか」
林沖が言った。
「まあ、それもある」
「惜しい男だったなどという言い方はやめよう。韓滔という男は、雄々しく死んだ」
林沖が言うと、呼延灼はうつむいた。水滴が卓上にぽつぽつ落ちるのを・・・・

こんなの、ちょっと恥ずかしくて、書けない。でも北方なら書けて、読ませちゃう。
やっぱり作家って一芸だなと思う。作家だけでなく、歌手も画家も記者も。
一芸が社会に認められるか。居場所を確保できるか。
自分の一芸をここ数年の間に、なんとか作りあげたいなと思います。

© 2021 Nojima Tsuyoshi