2012/01/27
「野嶋、この罰金、お前のかなあ?」
朝日新聞の台北支局長から、そんな連絡が来たのは今年の1月。
「このままだと、裁判だって書いてあるよ」。この人、村上さんといって、私の後任の人です。
なんだろう、まったく思い浮かばない・・・
支局に来た文書を説明してもらってやっと分かった。
2010年4月、台北支局を離任するとき、自家用車で台湾一周の旅に出た。
その際に30キロのスピードオーバーの速度違反をやってしまい、
写真をばっちり撮られていたのだ。
しかし、その直後に車は売って、自宅も引き払った。
通知をしても、自宅のマンションの方で郵便物を転送してくれなかったのだろう。
2年間たっても、全然、所在がつかめず、とうとうどうにかして前の職場を探し出したらしい。
それで最近、選挙の取材で台湾に行ったとき、台北の交通裁判所に行ってみた。
一生で始めての体験。どうなるんだろう。
「あの~、こんな通知がきたんですけど」
「なんで払わなかったの」
「実は・・・」と事情を説明すると、
「おお、そうか。しょうがないね。通知受け取らなかったから払えなかった、裁判はやめて下さい、払います、って一筆書いてくれればいいよ。この紙みながら、書いてね」
→それがこれ。
それで、罰金の1600元と、延滞金1400元の計3000元(約8000円)を払って、
無罪放免!
ああ、良かった~