2012/06/22

台湾

$私は書きたい

以前、この欄で紹介した埼玉・飯能の鳥居観音の「蔣介石の書」。
台湾に先週行ったとき、台湾の蔣介石研究者に本物かどうか聞いて
きました。
この書、「なんでも鑑定団」で200万円の値段がつきましたが、
結論としてはおそらく本物と見て間違いないということでした。
署名が「介石」となっていて、通常、蔣介石は「中正」と書いていたので、
もしかして他人、例えば満州の外交官だった「謝介石」ではないかという指摘もありました。

ただ、陳鵬仁という、国民党の歴史研究者として知られる人物に
聞いたのですが、蔣介石は日本を訪問したときは日本で知られている
蔣介石という名前を使って、「介石」と書いていたそうです。
また、字体についても、高齢になってからはかなり崩すようになって
いましたが、この書を書いたとみられる1930年ごろまでには、
このようなやや太い丸みを帯びた字を書いていたということです。

蔣介石の書であるなら、これをもらった水野梅郷と蔣介石の関わりについて、
もっと調べてみなくてはならないと感じます。
水野梅郷は、当時、日中関係の裏人脈をつなぐ重要な役割を果たしていた
のですが、宮崎滔天や梅屋正吉と比べてほとんど取り上げてこられなかった人です。
歴史の研究って、こういう風につながっていくことが楽しいですね。

© 2021 Nojima Tsuyoshi