2013/02/27
知り合いの天野健太郎さんが翻訳した「交換日記」(東洋出版)という本が届いた。
この本、台湾の本屋でいつも目立つところにおいてあって、
ロングセラーなのかな~とぼんやり思っていたんだけど、
実は10年以上、年に1冊ぐらいのペースで出されて累計40万部売れているすごい本だった。
ジャンルで言うと、イラスト付き日記エッセーということになるのかな。
夜、寝る前に少しだけ読もうと思って開いたら、止まらなくなって読み切ってしまった。
ミャオとメイイーという二人の漫画家が、あんまり深く考えずに始めたファックスでの交換日記を本にしたものだ。
なんということはない話がずっと続いていく。
だけど、そのなかに、はっとする話、考えが盛り込まれている。
例えば「明日はもっと頑張ろう」みたいな感じで、眠る前には反省して決意するのだが、
翌日になるとまたいつもペースになっているみたいなことで、
誰にもでもあることをそのまま書いているところがいい。
そのなかで「誰かが何を言ったとか、なにをしたとかに、自分は影響されたくない」
っていう言葉が刺さった。本当にそうだよねと思う。
新聞社でいろいろめんどくさいことに囲まれて窒息しそうになっている自分が思い浮かんだ。
台湾の人たちは、こんな二人をまるで友だちのように愛情をもってこの日記を読み続けているんだなと思う。