2013/04/01
羽田空港発台北松山空港行きのチャイナエアラインの機内で見た。
ちなみに、羽田から行くときは飛行時間が3時間半なので、たっぷり一本見て、
あともう一本、途中の半分ぐらいまでも見ることができる。
松山から戻るときは、追い風のおかげで2時間ちょっとで着いてしまうので、
残りの一本を見るというようにしている。
行きは中国の「聴風者」という映画を見た。主演の周迅の演技が良かった。
次に往復に分けてみたのが、この「南方小羊牧場」だった。
台北駅の南側に行くと、学生がやたらに多いことに気づくだろう。
あのあたりは南陽街を中心に塾や予備校がたくさんあって、
未来に向かって勉学にいそしむ子供たちがごちゃごちゃいることから、
本当に南方子羊牧場と呼ばれている、らしい。
「買い物に行く」といって突然いなくなってしまった恋人を探している男子と、
失恋で立ち直れなくなった女子が、この街で繰り広げる恋愛喜劇モノで、
それなりに低予算で取れることもあるが、台湾人の映画監督がいま結構得意としている分野であり、ヒット作「聴説」の路線を行くシリーズの一つと言える。
監督は佳作「有一天」(そのうち紹介したい)を撮った侯季然。
男の主役は「那些年,一起追過的女孩」で初演していきなりスターになった柯震東。
女の主役は簡嫚書。以前紹介した「白天的星星」でちょい役で出ていた。
さて、映画のデキはというと、★5個なら三つ半というところか。
台湾映画でときどきあるのだが、羊のキャラが突然画面に出てきて、
現実世界と夢の世界がごっちゃになるような描写はあまり好きではない。
ただ、オチのところで、本当の気持ちに気づいた主人公男子が紙飛行機の雨の中を、
彼女を追っかけていった15分は、正直、目が潤むぐらい、かなり感動してしまった。