2013/05/12

アジア

$私は書きたい

マレーシアの屋台で、鶏飯(チキンライス)を食べた。
あまりにも美味しくてびっくりした。
鶏が抜群にいい。嚙んでいると、歯ごたえがあって、うまみが染み出している。
マレーシアの肉類では、鶏が一番美味しい。
多民族国家で宗教や嗜好のタブーが入り組んでいるマレーシアで、
マレー系、中華系、インド系共通して食べれる食材でもある。

そういえば、日本でも最近「海南鶏飯」を出すレストランが増えた。
たまにトライしてみるのだが、どうしても満足いかない。
理由はきっと鶏のクオリティにあるのだと思う。

海南鶏飯は東南アジアで生まれた料理だ。
マレーシアとシンガポールでたくさんいる海南島系の移民が最初に食べ始めたことからこの名前がついた。
だから、海南島の行っても、この名前の料理はない。
海南島の友人にも先日確認したが、絶対にないと言われた。
ただ、ご飯を鶏のスープでたいて食べる習慣はあるらしい。
もともと鶏の白ゆでは「白切鶏」と呼ばれる料理で、
中国南方で広く食べられてきた。
そのあたりの調理法を組み合わせて移民たちは故郷を偲んでこの料理を作り出したのだろうか。

生まれて初めて食べたのは、シンガポールの名店、ブントンキー。
あまりの美味しさに驚いて、シンガポール時代、ほとんど毎週のように食べていた。
白ゆでした鶏の切り身、炊き込みご飯、鶏のスープ、甘辛いソース。
鶏を茹でるときも、ご飯をたくときも、鶏のだしがたっぷり入ったスープを使う。
なんというか、鶏という食材からすべてうまさを引き出したような料理に感動した。

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このお店では、店頭の裏で、茹でた鶏を冷水で冷やしていた。
だからあの歯ごたえが生まれるのだろう。

© 2019 Nojima Tsuyoshi