2013/05/16
大井町駅の上にある書店で見つけた自転車コーナー。
このところ、春ということもあって、自転車の特集をした雑誌が多かった。
モノマガジンとかPENとかも特集をやっていて、
買って読んでみると、やはり、これらの雑誌のターゲットは格好良いから自転車に乗るという人たちで、一台10万、20万のヨーロッパ自転車を中心に紹介している。
一方で、どこのメーカーも力を入れているクロスバイクについては、
小さめの出版社からいろいろ特集本が出ていたりして、
実際のニーズはこっちを中心に動いているようなところが分かる。
個人的には、自転車の値段は三極化するべきだと思っている。
一つは、ママチャリといわれるタイプの自転車で、
これはこれでもう1万円、2万円、あるいはそれ以下でもいい。
ファーストフードのようなものだ。
次が、クロスバイクに代表されるゾーンで、だいたい価格は5万からせいぜい10万円。
ママチャリを卒業して、通勤や通学、ちょっとした運動に使いたい人々が使うには、これで十分だからだ。これはちょっとカジュアルなレストランという感じだろう。
そして、最後の15万円以上はするスポーツサイクルで、ハンドルが曲がっているやつ。高級レストランのフルコースで、こっちはもういくら高くなってもいいし、趣味とハードなスポーツとして乗ってもらえばいい。
もともと日本の自転車マーケットは、一つ目と三つ目で二極化しており、お互いに交流というかつながりというか、一つ目を卒業して二つ目に行き、自転車の楽しさを知ってから三つ目に行くというようなステップがなかった気がする。それが最近、クロスバイスが出てきたので、ファンが蓄積されていく流れになってきて、本当に良かったと思う。