2013/08/13

その他

$私は書きたい

病気の床で、ひさしぶりにマンガをいろいろ読んだ。
とにかく引き込まれたのが、日本橋ヨヲコの一連の作品だ。
ぜんぶキンドルでダウンロードした。コミックより15%ぐらい安い。

中でも「G戦場ヘヴンズドア」という作品はあまりにもすごい内容で感銘し、
全3巻を3回ほど繰り返し読んだ。
マンガ家の息子と、編集者の息子が、それぞれ親の影に苦しみながらも、
独り立ちしていくまでのストーリーなのだが、
キャラクターが全員生かされていて、一つ一つの話の展開がとても合理的で、
よくできた一本の映画、あるいは短編小説を見ているようだった。

マンガは人気があればあるほど長く続く傾向がある。
ドラゴンボールもブリーチも最初はとても良い作品なのに、
だんだんと間延びして繰り返しが目立ち、劣化していく(こち亀は例外)。

マンガが連載を前提として人気商売である以上、仕方ない面はあるが、
この作品はマイナー雑誌に連載されていたこともあってか自由に描けたようで、
非常にコンパクトなまとまりがある。

そして、何よりも、物書きとして、多くの示唆ある言葉に触れられた。
「自分が描く必然が無いマンガなどいらない」

マンガを記事や作品に言い換えればいいのだが、
記者になって、いろいろなものを書いてきたけれど、
自分らしくないものや自分が書きたくないものも、仕事として書くときがある。
そんなときほどむなしいときはない。
あと、「安全地帯からの言葉は届かない」
これは本当に響いた。
安全地帯で書く記者は文章のうまいやじ馬に過ぎない。
とにかく反省した。もっと頑張らないと。

© 2021 Nojima Tsuyoshi