2013/08/28
楽山の町のあちこちに「跷脚牛肉」という看板があり、
何だろうと不思議に思った。
いままで見たことがない料理名である。
跷脚は「足を上げる」という意味で、足を上げている牛の肉??
とにかく店に入って食べてみることにした。
店頭に調理場がせり出しているスタイルなので、のぞいでみると、
おいしそうな牛コツスープがぐつぐつ煮込んであり、
その周囲にありとあらゆる牛肉の部位が切り分けておいてあった。
メニューを見ると、牛肉の肥肉(脂身つきの肉)、痩肉、内臓各部、脳、脊髄など十数種類が書いてある。
どうも、このスープで注文したそれぞれの部位をゆでて食べる料理らしい。
そこで肥肉と脊髄を注文した。
予想通り、スープに入った形で、肥肉と脊髄が出て来た。これは牛肉。
牛骨で取ってコショウとのきいたスープに浸し、唐辛子、山椒、ナッツ、塩等を混ぜたスパイスにつけて食べる。オーソドックスな部位から見たことないマニアックな部位まである。あっさりして非常に美味しい。
こっちは脊髄。
この跷脚牛肉、楽山で生まれた正真正銘の地方料理らしい。もともとあまり食べられていなかった牛肉の内臓を、もったいないと思った庶民は、ある日、 煮て食べてみると大変おいしく、そこに唐辛子をそえて食べるとご飯が大変すすむことで大流行した、ということです。
また、「足を上げる」という名前は、腰掛け椅子に座って食べていたことからついた名前とか。
世の中には、いろんな料理がありますね~。食べても食べても発見がある。