昨日のブログの続きだが、結論からいえば、馬・王抗争の第一ラウンドは、馬英九の勝利に終わったようだ。しかし、王金平が今後、その40年の議員人生でつちかった実力を使ってどのような反撃に出るのかが分からず、まだまだ台湾政界の不透明な状況は続きそうだ。

昨日、台湾の王金平について、党の規律委員会で2時間あまりの討議の末、党籍剝奪が決まった。
処分はすぐに効力を発するため、国民党は、立法院長と立法委員の資格取り消しの通知を立法院に送った。まだ、立法院が受理しいないので、現時点では王金平はポストを失っていないが、今日、自動的に受理されるはずなので、今日から、台湾政界で「絶対に倒れない人物」と言われた王金平が、「ただの人」に戻ることになる。
しかし、王金平は、台湾地裁に、地位保全の仮処分と党籍確認の民事訴訟をすでに昨日提訴しているため、王金平に対する処分が正しかったのかどうかは今後も争われていくことになる。

それにしても、かなりの反発が、台湾社会に広がっているのは事実だ。
野党の民進党は、次の日曜日に予定されいた馬英九総統と蘇貞昌党主席との中国との協定をめぐる弁論の延期を表明して、今回の馬英九の強引な手法を批判していくことに集中する構えだ。
より深刻なのは、国民党の内部からの反発で、
連戦名誉主席は「立法院長をこのような形で侮辱するべきではない」と批判。
その息子で時期台北市長の有力候補の連勝文は「明の時代じゃないのだから、先に判決を決めてそれから裁くなんてあり得ない」と記者たちに語った。
また、党の複数の立法委員や党中央委員からも馬英九の強引な手法に反発が出ている。
親民党の宋楚瑜主席は「馬英九はあまりに人間性が欠けている」と厳しく批判した。

台湾の立法院は9月17日から。第四原発の住民投票や、中国との貿易協定など、与野党の対立が見通される重要な法案が目白押しだ。現在、国民党の議席と野党の民進党や台湾団結連盟との議席差は20議席ちょっとなので、国民党から10人程度の造反が出るだけで法案が通らないばかりか、行政院長に対する不信任案も提出できる。今後の抗争の第二ラウンドがどうなるか注目である。

© 2021 Nojima Tsuyoshi