2013/09/13
台湾でスキャンダルが得意なリンゴ日報が、今日の新聞の一面の半分ぐらいをつかって、
今回の馬英九・王金平の抗争について、巨大イラストを載せていた。
あまりの面白さに、朝から爆笑してしまった。
「滅王計画大曝光」(王金平の打倒計画を大暴露)というタイトルで、
ものすごい怖い表情の馬英九が、王金平を後ろから撃ち殺そうとしている。
背後に、江宜樺・行政院長が手裏剣を投げて、
羅智強・総統府副秘書長が鎖がまを構えているところがさらに笑わせる。
こういうところが、台湾の新聞の楽しいところで、拍手を送りたい。
日本の新聞にもちょとは必要なユーモアである。
ところで、今回の馬英九・王金平の抗争に対して、世論調査の結果が出てきた。
総じていえば、馬英九にはかなり厳しい反応となっている。
テレビ局TVBSでは、馬総統への満足度は7月時点の15%から11%に下落。一ケタに届きそうな勢いで、陳水扁の末期のレベルに迫っている。
王金平の党籍剝奪について、賛成は17%、反対は55%に達した。
またリンゴ日報の調査でも、70%が馬英九の強引な手法が不適当であり、51%が馬英九が違憲の疑いのがあると考えていることが分かった。
国民党寄りの聯合報でも、67%が王金平への処分が重すぎると考えており、適当だと答えたのは19%に留まっている。
党内手続きでは機先を制して王金平の排除に一定の成功を収めた馬英九だが、
世論の反応がこれほど厳しいことは想定外だったかも知れない。
この世論を背景に、今後17日から始まる立法院で、
王金平が背後から復権のための反馬闘争をどう仕掛けるか見ものである。