2013/11/13
先週末、吉祥寺の市民グループ「アジアを知ろう」の会の皆さんからお招きをいただき、
「ふたつの故宮」について、吉祥寺のコミュニティーセンター「九浦の会」で講演してきました。
「アジアを知ろう」の会のみなさんは、長年、アジアを理解してもらう活動を地道に続けてきたグループで、今年は台湾について学んでいるそうです。お話していると、アジアが大好きな皆さんで、日本にはこういう地道にアジアとの交流を進めている方々がいることに驚き、心強くもありました。
講演会は最初は3~40人ぐらいかなと想像していたのですが、主催者も驚くほどの70人ぐらいの人が詰めかけてくれました。故宮はやはり人気がありますね。
話題の台北故宮の日本展覧会は来年6月から開かれます。相当に注目されるはず。楽しみです。
今回の講演でも日本展の裏話の部分でいちばん聴衆の皆さんが喜んで聞いてもらえたようでした。
故宮問題について、私の論旨は、
・故宮問題は、文化問題だけではなく、政治・外交問題。だから日本展も単なる文化交流ではなく、台湾にとっての外交的な目的がある
・日本のメディアがオールジャパンでそろって主催に名を列ね、国会議員の団体にある日華懇が特別後援に入ってることなど、あらゆる意味で、今回の展覧会は異例づくめ
・故宮の運命は日中、日台などアジアの歴史を密接に絡んでいる。故宮を通じて、アジアの近現代史が理解できる。
などでした。
そうそう、今週末は、内藤湖南の故郷の秋田・鹿角で内藤湖南について講演させてもらいます。
出席者は皆さん内藤湖南の専門家のようなものでしょうし、よほど勉強していかないと。いまから緊張します。あっちは大雪だそうですが、きりたんぽと比内鶏がいまから楽しみです。