2014/01/21
熱海といえば、温泉だけでなく、新鮮な魚も楽めるところだが、
やはり何と言っても熱海はアジが美味しい。
近くの真鶴や網代で捕れた新鮮なアジが届く。
特にこの寒い季節は魚にも脂が乗っているので、なおさら美味しい。
食べる前に、なんで「アジ」と言うのか調べてみた。日本人に生まれて、きっと生涯で食べている魚は、きっとアジが一番多い。サンマは季節があるから。最近イワシは少ないし。
中国語には「鰺」という漢字はない。中国語でも「鲹」という。では日本人はなぜ「魚」に「参」をつけたのだろうか。アジは群れをなす。集まるから「参」がついた、という説があった。
また、群れをなすことから「あち」といい「あじ」に変化した、という説もある。
ただ、いちばんしっくりくるのは「味がいいからあじ」という説。信憑性は分からないけど、それでいいんじゃないかと勝手に思っている。これだけ学問が発達しているのに定説が分からないのだから、きっともう永久に分からないのだろう。
アジは日本のどこでもとれる。しかも、年中どこかでとれている。日本の食べる方の国民魚だと思う。そして、美味しい。焼きたてのアジの皮に箸を入れる瞬間はたまらない。アジフライにソースをいっぱいかけてご飯のうえに載せて食べることも大好きだ。アジのたたき、アジのなめろう、アジの活け造り・・・。
ということで、熱海に泊りに行ったので、とことんアジを堪能することにした。
やはり外せないのは干物だ。熱海中心部の海鮮居酒屋「山洋水産」で「アジアの干物」を注文すると、予想していたのは一匹だったのに、二匹でてきて驚いた。これで500円。
箸を身に入れると、ジュワッと脂がしみ出してきた。
干物って、やっぱりいいなあ。干すことによって魚のアミノ酸が増殖していて、
日本人の味だとつくづく思う。
一緒にアジの刺身も頼んだ。ぷりぷり、しこしこで、ショウガ醤油で食べる。
山木茶屋というお昼だけやっている和食店で食べたのは、「アジどんぶり」。
ただ、ここのアジどんぶりは普通のものといささか違う。
山盛りのアジのたたきの下にあるご飯が、普通の白いご飯ではなく、
アジの干物を焼いたあとに身をほぐしてまぜているアジご飯なのだ。
そのうえに海苔をしいて、アジのうえにはしその葉がたっぷり。
これほど美味しいアジどんぶりは生まれて記憶にない。今回最大の収穫だった。
最後にどうしても外せないのが、アジフライだ。
。アジフライは東京でもよく食べるが、アジの本場・熱海で一度食べてみたかった。
選んだ店は、駅前の食堂・るな。アジフライで地元ではちょっと知られた店だ。
アジフライも十分美味しかったが、定食で一緒に出て来た熱海名物イカメンチもまた絶品だった。
山洋水産
静岡県熱海市銀座町8丁目11番地
0557-81-1135
市街地中心部
山木茶屋
〒413-0015 静岡県熱海市中央町14-9(熱海)
0557-81-2121
市街地中心部、お昼のみ
るな
住所:静岡県熱海市田原本町8-12
0557-81-5469
熱海駅の真ん前