2014/04/05

中国グルメ

先月末、上海に行ったとき、仕事で疲れたあたまを気分転換しようと、
本屋さんが集中する福州路でふらふら本を見ながら、
お昼を食べるところを探していた。
何度か行ったことがある「老半斋」という、老舗の上海庶民料理のお店の店頭で、
「清明節の特別メニュー 刀魚汁面」という看板が出ていて、直感的に引かれて店に入った。

注文して出てきたが、いっけん、ただのかけそばというか、汁だけの麺に見える。
碗のなかには麺と汁だけで、刀魚の身も入っていない。しかし値段は30元とけっこう高い。
とろみのある汁を一口すすると、濃厚な魚のだしの味に一気に目が覚めた。
麺はわりとやわらかく適度に汁をすいこんで、喉に流れ込んで行く。
「雪菜」という漬け物が、ちょっとだけ入っているが、ほんとうに汁の味だけで食べさせる麺で、
そして食べ終わるまでまったく飽きなかった。
 刀魚とは、太刀魚のことだろう。
また、「天下第一光面」と店内のカベのメニューにも書いてあった。
光麺とは、ところでなんのころだろうか。

 刀魚はこの季節しか捕れないので、毎年、旧正月から清明節にかけての2週間だけ、作ってお客さんに出すのだという。製法がけっこう複雑で、刀魚の魚肉と骨を大量に鍋でいためたあと、細かく刻んで粉末状態にして布で包み、そこに中華ハムや豚足などと一緒に3時間煮込むらしい。

ふらふら歩いていて、こういうものが食べられたのは大変らっきー。
うれしくて、もう一椀、この店の名物の爆鱔面(田うなぎの唐揚げ麺)も食べた。

© 2019 Nojima Tsuyoshi