2014/05/15
台湾の自転車メーカー「GIANT」の名物経営者、キング・劉こと劉金標が、
13日、自転車による台湾一周を、80歳で達成した。
これが台湾記事のリンクです。
リンゴ日報
聯合報
中国時報
12日間で966キロを走破した。
途中でいちど転んで軽いけがをしながらの達成で、すごいと思う。
拙著「銀輪の巨人」でも詳しくキング・劉のことは書いた。
最近はNHKなど日本のテレビでも何度も取り上げているが、
ちょっとここまでユニークでがんばっている高齢の経営者はなかなかいない。
7年前にも台湾一周を成し遂げて、台湾の話題をさらって、
台湾に自転車で台湾一周「環島」のブームを巻き起こしたが、
今回は前回よりも「もっと元気に走り通せた」というのだから、ちょっとびっくりだ。
台湾ではその後自転車ブームが起きていて、自治体が自転車道の整備もがんばっており、
キング・劉によると、七年前よりずっと自転車にとって走りやすい道路環境になっていたという。
自転車での台湾一周にトライしているのは、GIANTの宣伝や、自分の健康アピールというレベルではなく、自転車の良さや楽しさを「社会に感染させるため」であるという。
台湾一周を成し遂げた後、
「自転車に乗ることは決して若者の専売特許ではありませんよ」
「シルバー族は自転車に乗ってくれれば健康に長生きできる」
「七年後の87歳でもう一回挑戦したい」
とアピールしていた。
キング・劉は日本語も上手だし、日本にもっと来ていろいろ語ってほしい経営者だ。