2017/02/02

その他

 台湾の日本人軍事顧問団「白団」で、岡村寧次のもと、事務局長役として非常に重要な役割を果たした故小笠原清中佐夫人の絢さんが亡くなられ、昨晩、上落合で行われたお通夜に出席してきました。享年93歳だったそうです。「ラスト・バタリオン」執筆では、絢さんにも小笠原さんにまつわる本書のなかで欠かせない貴重なお話を提供していただきました。
 「ラスト・バタリオン」出版から3年ですが、取材先で亡くなられる方はもう何人も出ておられます。歴史題材の取材は時間との競争という面があることを実感するとともに、思い出をいろいろ聞かせていただいた絢さんに出会えたことを感謝しつつ、合掌いたしました。「几帳面な主人はたくさん資料を残していましたが、私わからないから、ぜーんぶ捨ててしまったのよ」とあっけらかんと笑われた笑顔が思い出されます。
 会場では、白団のメンバーの大橋さんや戸梶さんのご家族の方々も出席され、白団の結束の強さも実感し、また、小笠原さんが絢さんともども生前、台湾に渡っているメンバーのご家族の就職や生活の面倒まで丁寧に見ていた昔話などもうかがうことができました。

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