2017/03/21

その他

 写真家・鈴木麻弓さんの写真展「The Restoration Will」が今週26日まで、都内で開かれている。
 東日本大震災の被災地、宮城県女川町出身である鈴木さんとは、去年、気仙沼で一度仕事でご一緒したことがあり、写真展をやることをそのとき聞いていたので、東向島の会場を覗いてみた。ちょうどご本人のトークに当たってラッキーだった。鈴木さんのご両親は津波で命を落とされた。ご実家は祖父の代から写真館だった。津波で破壊された家で、暗室だけが、原形をとどめて残っていた。お父さんが撮っていたポートレイトの写真や、壊れかけのお父さんのカメラで改めて撮った女川の写真を展示している。暗室も再現されていた。


「復元(RESTORATION)」が展示のテーマだが、鈴木さんが復元したかったのは、亡くなった人々が存在した記録であり、残された者が生きようとする意思でもあり、死者と生者の対話でもあるのだと、展示をみていて思った。女川を撮る鈴木さんの活動は海外でも注目されており、写真館ができて今年で87年になることにちなんで手製でつくった87冊の写真集はあっという間に国内外の注文で完売して、次は普及版を作るチャンスを待っているという。


鈴木麻弓 写真展『The Restoration Will』
会期:~3月26日
場所:Reminders Project Stronghold
(東京都墨田区東向島2丁目38−5)
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