2018/05/03

自転車

今日は亀尾から聞慶へ。だんだんと洛東江が源流に近づいていて、川幅が細くなっていく。景色も農村のものに近づいている。こういうのはちょっと見ただけで安易に比較してはいけないのだが、韓国の農村は寂しいかも。台湾のように賑やかなお土産の看板はなく、日本のようにコンビニもない。潰れたホテルやレストランもけっこう多い。ともかく、いままで韓国はソウルと釜山ぐらいしか行ったことがなかったので、地方都市や農村の景色は見るものすべて新鮮である。

朝から夕方まで、ひたすら走っているロングライドの毎日で楽しみなのは食事であることは言うまでもない。主催者のGIANT韓国の皆さんも、一生懸命、美味しい場所を探してくれている。いろんな料理を食べているけれども、日本人としてよく食べているものが多く、なんとなく馴染みやすい。
一方、台湾人は人にもよるけれど、あまりか辛い料理やしょっぱい料理には、ちょっと苦手という人もいるようにで、あまりご飯を残さない台湾の人がけっこう残している。
二日目(一日遅れで参加した私にとっては初日)のお昼に食べたのは、スンドゥブ豆腐鍋。これは美味しかった。スンドゥブは純豆腐ともいうし、中国語では嫰豆腐と書く。小皿のキムチ類もなかなか。なぜか焼き秋刀魚が4人テーブルに一匹だけ真ん中に置かれていた。


一方、三日目のお昼は、これもおなじみのビビンバ。おっきな洗面器のようなお鍋に、野菜類がたっぷり入っていた。卵をいれてぐるぐるにかき混ぜる。日本ではどちらかというと鉄鍋ビビンバに馴染みがあるが、鉄鍋を使わないこういう方が韓国ではきっと普通なのだろう。鉄鍋をいちいち熱していたらお店も大変だろうし。こちらも十二分に美味しかった。


このビビンバは、川の辺りの古跡の横にある古民家風のレストランで食べたのだが、このお店のオーナー夫妻はどちらも歌手で、食事中に歌を披露してくれた。特に奥さんの「アリラン」は非常に聞かせた。日本にも島根に8年間住んでいたことがあるそうで、日本語はとても上手。彼女が最後のデザートに振舞ってくれた済州島の柚子でつくった冷たい柚子ジュースは、今回の韓国ライドでいまのところ一番感動した味だった。


三日目の夜は、韓国焼肉。いわゆる韓国風すき焼きなのだが、肉がものすごく薄切りにしてあって、醤油と砂糖とニンニク味がついた出汁に絡んでものすごく美味しかった。春雨ときのこの具のどちらもたっぷりスープを吸うものばかりでご飯の上にどっさり乗っけて美味しくいただきました。


韓国焼肉、いわゆるプルコギは、真ん中が突き出た鉄板のはじっこにスープを入れて、頂点で焼肉を焼きながらスープにつけて食べる方式だと思っていたけれど、聞慶のホテルで食べたものは、ほとんどスープにつけて煮込んで食べ物ものだった。これはこれで本当にすき焼き風で悪くない。
それでも、一番ぐっとくる美味しさはやっぱりビール。ライドのあとのビールほど美味しいものはない。朝から夜のビールを楽しみに走っているようなものだ。韓国ビールのコクのないすっきり感がぴったりくる。

© 2018 Nojima Tsuyoshi