2011/09/05

その他

台湾で、前から見たかった動画「動く清明上河図」を見ました。
中国語では「會動的清明上河圖」。

これは、中国が上海万博のために開発したもので、中国館では数時間待ちの大人気でした。
それがいま台湾に来ていて、台北の圓山にある花博会場の跡地で上映していたのです。
9月4日で台北の上映が終わってしまうというので、慌てて間に合わせました。

$私は書きたい

動く絵画というと、なんとなく幼稚っぽくてバカにしてしてしまいがちです。
私も最初はそんな風に思っていて、7月から始まった上映を見過ごしていたのですが、
台北の知人から「絶対見に行った方がいい」と言われたとので、
いま個人的に「清明上河図」についてまとまったものを書きたいと思っているので、
見に来ることを決心したのですが、結論から言うと、本当に見ておいて良かった。

「清明上河図」の本物は北京の故宮にあって5メートルぐらいで、
中国の国宝として門外不出扱いなのですが(でも、そのうち日本に来るかも知れません)、
動画の方は、50メートルはある巨大な水晶版の装置で、
本物そっくりの人々や動物などが動き出して、絵に描かれた当時の様子を再現するというものです。
名画の魅力が分かりやすく伝わり、会場の別の場所にある清明上河図のコピーを改めて見てみると、一層関心が持てるという感じです。
とにかく動画の動きが細部にわたるまで手抜きがなく、10分ぐらいの動画を私はカベによっかかって繰り返し見ていたので、会場に2時間近くいたでしょうか。
私だけでなく、多くの台湾人が足を止めて、じっくりとはじからはじまで見ているのです。
台湾人は私の知る限り、あまり中国の名画などを見るのは好きではなく、
こんなに真剣に名画を見ているのを初めて見ました。
私が着いたのは午後6時ぐらいだったのですが、
ちょうど入場者60万人の記念式典もやっていて、大人気のようです。

この「動く清明上河図」、将来故宮展をやるときに、日本に来てほしいと真剣に思います。

© 2024 Nojima Tsuyoshi