2011/09/19

食とエンタメ

中国の開封という場所に取材(個人のね)で来ているのですが、
来る前から楽しみにしていたのが、開封の名物料理である「魚焙麺」を食べることです。

本当に遠い昔、だいたい20年ぐらい前かも知れません。
タイトルはわすれましたが、何かの雑誌で「中国の五大麺」というタイトルの記事を読んで、紹介されていたのですが、刀削麺とか担担麺に並んで紹介されていたのが、この魚焙麺だったのです。
今回、開封で食べたのは、「鯉魚焙麺」でした。

$私は書きたい

この料理、基本的には、魚の甘酢あんかけ料理の「糖醋魚」と、髪の毛のように極細に切った麺を油で揚げて餡を絡めて食べる「焙麺」を、組み合わせたものです。
開封は黄河に近く、川魚をよく食べます。この川魚は臭みを消すこともあって、
中国人は揚げて食べることを好みます。その代表的な料理が「糖醋魚」で、
この料理は宋代の開封の風土を描いた「東京夢華録」にも登場するほど古い料理なのです。
言い伝えでは、清朝のころ「糖醋魚」に使ったソースが残ってしまうことを惜しいと思ったある料理人が、
焙麺と絡めることで、ソースまで食べ尽くせると考えて編み出した料理でした。

しかし、この料理、私の知る限り、日本で食べられるところはあまり聞いたことがない。
ならばいつか本場でと思っていたのです。

開封市内のレストランで食べたのですが、確かに美味しかった。
甘酢のソースを、極細の揚げた麺はたくさん吸い取って、魚の身と合わせて口に運ぶと、
「こりゃいける」と心の中で叫びました。
しかし、もう一つの発見は、これが麺料理ではないことです。
どうみても麺は「糖醋魚」を美味しく食べるための一工夫でしかありません。
ですから、なぜ五大麺に列挙されたのか、よく意図が分かりません。
グーグルで検索すると「中国食物辞典」という本に載っているとありますが・・
ちなみに値段は40元(約500円)と、ちょっとお高めの料理です。

© 2021 Nojima Tsuyoshi