2012/01/18

中国

北京故宮のトップ、鄭欣淼院長が、先週、交代することが決まりました。
日本で故宮展をやっている最中の交代で、何があったのか、いろいろと背景がありそうです。
1月6日に東京国立博物館で、北京故宮展の記念式典があったとき、
鄭院長が来ていないので、どうしたのかとちょっと疑問に感じていた矢先にニュースが入ってきました。

鄭院長には実は大変お世話になってきました。
3年ほど前、北京と台北の両方の故宮院長を朝日新聞の紙面で対談させてしまおうという、
ちょっと常識ではあり得ない企画をやったとき、なかなか難関だと思っていた鄭院長がOKを出してくれたので、びっくりするほどスムーズに実現したという経緯がありました。
その後も2度ほど単独でインタビューしていますし、北京故宮のなかで偶然会ったときも立ち話で30分も話をしてくれて、中国の官僚にはちょっとあまり珍しいタイプの人でした。

2011年は彼にとって最悪というか盗難にあったり、収蔵品を壊してしまったりと10件近いトラブルが続出した一年で、メディアには故宮の管理態勢が厳しく批判され、その責任を取らされたという見方が出ています。

その本当のところは分かりませんが、2002年に院長に就任して以来、
故宮についての著書を多数出され、外部との交流も深め、閉鎖的な体質だった北京故宮の空気を明るくした名院長だったと思います。もっと院長でいて欲しかったので、残念です。

© 2021 Nojima Tsuyoshi