2012/03/21

食とエンタメ

台湾に行き、新幹線に乗ったりするとき、お昼や夜の時間にかかっていると、
だいたいいつも「台鐵便當」を食べてしまう。
それぐらい、安くて、ウマイ。それに基本的に温かい。
ご飯が見えないぐらいおかずが乗っている。
これで80元(200円ちょっと)なのだから、
日本の駅弁で1000円の冷たい幕の内と比べると、
かなりお得感がある(崎陽軒のシウマイ弁当は除いて)。

私は書きたい

台湾に行くと、排骨飯(骨付き豚肉ごはん)を食べるのが楽しみだが、
台湾鉄道弁当に乗っかっているのもだいたいこの排骨(パイグー)で、
揚げるときにニンニク醤油かなにかに漬け込んでいるので、肉まで味がしみていてご飯が進む。
そこにだいたい定番の煮卵や野菜、漬け物なんかもある。
ごはんは、味つきか味つきでないか選べて、味つきだと10元ぐらい高かったりする。

よく思うのだけど、食べ物、しかも普通に食べているもの食べ方って、
それぞれの国とか民族の美意識やちょっとした雰囲気が分かったりする。
日本のお弁当は、やっぱりきちんとした配置が好きで、収まるところに収まっていないと気が済まないところが出ていて、味も大事だけど、色合いとかおかずの数とかを重視しているようだ。
つまり、けっこう形式主義が入っている気がする。
台湾鉄道弁当は、弁当という日本由来の食べ方ではありながらも、
「まずは盛りだくさん」とか「味が見てくれはどうでもいい」という、
台湾らしい非形式主義の雰囲気がよく伝わってくる。

お弁当を食べながらそんなことを考えていて、ふとカロリー表示のところを見てみたら、
800カロリー!との表示。だから美味しいのか・・・。
見なかったことにして、ご飯の一粒まで完食してしまった。

© 2024 Nojima Tsuyoshi