2012/09/09

食とエンタメ

台湾映画「ハーバー・クライシス 湾岸危機」がこの週末から公開されている。
この映画、もともとは大ヒットした台湾の連続ドラマ「痞子英雄」(Black&Whiete)の映画版で、
昨年台湾で公開されたものだ。
映画の公開にあわせて、趙又廷(マーク・チャオ)や蔡監督が一昨日来日していた。
二人には台湾にいたときにインタビューしていて、会いたかったけど取材で行けなかった。

$私は書きたい

この「痞子英雄」というドラマ、とにかく面白くて、シリーズをなんだかんだで3回は見たと思う。
別にドラマ好きではないのだけど、本当にはまった。

どこか日本の「踊る大捜査線」に着想を得ているような気がもしたが、
それでも、出てくる俳優たちがいずれも良く、シナリオも練れていて、恋愛とか家庭に集中しがちな台湾ドラマの枠を大きく飛び越えた作品だった。

このドラマでブレイクしたのは趙又廷で、金鐘奨で主演男優賞まで取ってしまい、スターの道をのぼっていったのだが、ドラマで共演した仔仔ことF4の周渝民は、趙又廷にいいところを全部さらわれてしまい、趙又廷とも蔡監督とも仲が悪くなってしまって、この映画版では出演を断っている。

それだけではなく、陳意涵という準主役のヤクザの娘がいて、彼女もドラマでブレイクしてCM女王になっているのだが、彼女もこの映画で撮影はしたものの、シナリオの変更で登場部分が全部カットされるという異例の事態になっている。それでも、映画で新ヒロインとして登場している香港人気女優のアンジェラベイビーはとてもいい演技をしていた。

映画版「ハーバー・クライシス」は台湾で見たのだが、これは「痞子英雄」のストーリーの前段という位置づけで、こうして主役の二人は出会ったのかということがつながってくる。映画にはかなり笑えるところがあるし、アクションもお金をかけている。ただ、笑いについては、日本人にどこまで受けるだろうというところもある。今週、映画館に行ってみて、観客の反応を見るのが楽しみだ。

© 2024 Nojima Tsuyoshi