2013/03/27

台湾

$私は書きたい

「福建省政府」のビルです。
といっても中国大陸の福州にある福建省政府ではなく、金門島にあった「福建省」政府。
ただ、建物だけ、と言ってもいいぐらい、何の実態もないのだけれど。
というのも、中華民国政府が中国全土を支配しているというフィクションがあって、
もともと福建省の一部である金門を実効支配している以上、金門には福建省の行政を司る政府を置かなくてはいけない。でも実際に管轄できる行政区は金門だけで、その金門には「金門県政府」があるので、福建省政府がやることはほとんど何もない。
ちなみに、台湾の台中にも「台湾省政府」が置かれている。こちらも同様に開店休業。

福建省政府は金門の中心の金城鎮の外れにある。
休日ということもあるが、政府ビルの駐車場には一台も車が泊まっておらず、
周辺もほとんど人気がなくて、とても寂しい感じだ。

普段は一応職員もいるし、省長というポストもある。ただ省長は、馬英九政権の無任所大臣にあたる政務委員が兼務しており、金門にフルタイムでいるわけではない。
地元の人に福建省政府について聞いてみたが、
「かかわったことないなあ」とか「あそこはバーチャル政府だから」と反応は冷たかった。

© 2021 Nojima Tsuyoshi