2013/04/06

自転車

$私は書きたい

自転車活用推進議員連盟の総会が国会近くの衆議院議員会館であったので、
自転車活用推進研究会の皆さんと一緒に参加してきました。

会長は自転車好きで知られる谷垣さん。
会長代理は、かって自民党をカバーする政治記者だったときに担当して毎日追っかけていた二階さん。
二階さんが自転車活用推進議員連盟の幹部なんてまるで知らなかった。

総会は、数年ぶりに開かれたらしい。
議員の顔ぶれをみると、基本的には自民党中心で、民主党や維新、みどり、公明もばらばらといるぐらい。
しばらく自転車への関心が薄れて会議すらほとんど開かれなかったらしいが、
最近の自転車ブームと、自転車運転の安全問題への関心もあって、
今回こうやって開くことになったらしい。

谷垣さんの話はよく覚えていない。というより、インパクトが薄かった。
それよりも聴き入ってしまったのが二階さんのあいさつ。
相変わらずの演技派というか、役者である。
総会には、自転車に関わる各官庁、つまり安全取り締まりの警察庁、道路をつくる国交省、自転車産業の経産省、スポーツ振興の文科省が参加していたのだが、やり玉に挙げたのが国交だった。

「昭和45年に打ち上げた銚子から紀伊半島までの太平洋サイクリングロードはどうなったのか?3割まで作ったという話は聞いたが、それからは何も聞いてないぞ。琵琶湖一周のサイクリングロードはどうなったのか。一メートルでも作ったのか。あんたがた国交省はやる気があるのか。そんならもう(自転車道路整備の)担当から外そうか?」

ここまで強い口調で、公の場で国交省にここまでプレッシャーをかけるのは珍しい。
二階さんは言わずと知れた建設族。
担当しているころから、国交省にはものすごく強い影響力があって、
とにかくいつも国交省の役人が二階さんの議員事務所に出入りしていた。
二階さんがどういう思惑があって、あそこまで言ったのか図りかねるとこともあるが、
いまの二階さんは野党のベテラン議員ではなく、与党の幹事長代理。
国交省も動かざるを得ないだろう。今後3年の国交省のサイクルロード整備が見ものである。

いろいろな議員が発言して、どの人も自転車問題をどうにかしたい、という熱意を感じた。
自転車への取り組みは総合的な事業にならざるを得ない。
警察行政、道路行政、スポーツ行政、そして産業振興などいろいろな分野がかかわってくる。
官僚中心国家の日本では、これがマイナス要素だ。
しかし、それだけにもし前進することができたら社会全体を動かす力になる。
議員の皆さんはPTを作ることになったが、今回はぜひ本気で頑張って欲しい。

© 2024 Nojima Tsuyoshi