台湾映画「セデック・バレ」が、20日から日本公開が始まりました。
皮切りとなる東京での上映のため、監督の魏徳聖(ウェイ・ダーション)が来日。
上映場所の渋谷ユーロスペースで舞台挨拶があったのでのぞいてきました。

$私は書きたい

台湾では「海角七号」で大ヒットを飛ばし、本作でも台湾映画の興行成績を塗り替えて台湾の映画賞を総なめにした魏監督。台湾で取材して以来、数年ぶりに会いましたが、見かけは相変わらず青年っぽいままでした。30分ほどインタビューもできたけれど、応対は穏やかな文学青年という感じ。しかし、撮影現場に入ると、人格が一変するらしいです・・・

1969年生まれで私よりひとつ年下なだけなんだけど・・・。
この映画、日本統治下の台湾で起きた先住民族の日本に対する反乱「霧社事件」を題材にしたもので、日本人と先住民族が殺し合う多くの残虐なシーンがあることから、日本公開にはかなり大変なプロセスがあったようで、配給元のほうも「やっとこの日が来た」と感慨深げでした。
魏監督はあいさつで「善や悪、敵や味方という二元論ではなく、人類や戦いとは何かという観点から映画を見てほしい」と語った。

「セデック・バレ」は前後編あわせて5時間近いという超大作で、通常、海外で上映されるのは国際配給版という一本にまとめたものになってきたが、台湾以外では初めて、前後編あわせて一気に上映されるという。これは関係者も勇気のある決断だと思うが、この映画の主人公の一方である日本人にはこれぐらい時間をかけても見てほしい内容だという意欲の表れだろう。

この映画、前後編を通して二回ほど見たけれど、見終わったあとはぐったりするほど重い内容。魏監督も「この映画は重いのは本当です。特に第一部は。でも第二部をみればきっと解放された気持ちになります」と話していた。

セデック・バレ公式サイト

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