2013/06/13

中国グルメ


酔っぱらい蟹の話を書いたばかりで恐縮だが、今度は酔っぱらい蝦の話を。
上海の瑞福園という、昔は公共食堂だったという安くて美味しい庶民派のレストランで、
酔っぱらい蝦を注文したのだが、「どっちの酔っぱらい蝦にするの」と服務員に聞かれて往生してしまった。酔っぱらい蝦に、いろんな種類があるの?

こっちが、いわゆるおどり食いの方。
$私は書きたい

紹興酒のなかに蝦を泳がせるおなじみの酔蝦。
元気にはねまわるので、蓋を外したら、洋服にしぶきが飛んでえらい目に遭った。
料理としては確かに楽しいし、面白いし、興奮させると思う。
蝦たちは沈黙するまでけっこう5分ぐらいはじたばたしていた。新鮮だったのだろう。
ちょっと酢が多めに入っていて、味はあんまり好みではなかった。

$私は書きたい

こっちは、紹興酒のたれに半日前ぐらいからつけこんだ酔蝦。
紹興酒の甘味と薬材の苦味が身の中までたっぷり染みこんでいて、こっちの方が好きだ。

面白かったのは、名称の違いだ。
メニューに「酔蝦」とあったのは、後者のつけ込んだ方。
躍り食いの方は「嗆蝦」と書いてあった。
これには笑った。「嗆」は日本語で水を飲んでむせる状態を指す言葉。
蝦さんたちが、お酒をのみ込んで溺れている状態から、
こういう名称がつけられたのだろう。残酷だが、言葉のセンスに感心する。

瑞福園
上海市茂名南路132号
021-6445-8999

© 2019 Nojima Tsuyoshi