2014/01/10

台湾映画

昨日、試写会で、中韓合作映画の映画「最後の晩餐」を見てきたら、
泣きすぎて疲れてしまった。頭も痛くなった。顔もはれた。
映画でこんなに泣かされたのは・・・本当に久しぶりだ。
試写会が終わって、宣伝の人に話しかけられたけど、恥ずかしくて下向いてしまった。

この映画、中国人と台湾人の俳優で、舞台は中国で、製作は韓国というアジアマルチ合作スタイル。
これから、こういう映画は増えているし、これからも増えていくのだろう。
「中国映画」「韓国映画」「台湾映画」といった国別ジャンルで紹介できないし、
すべきでもないし、観る方もアジア=国別のカテゴリーは忘れるべき時期にあると思う。

主演は、中国の新進トップ女優になりつつある白百何(バイ・バイホー)と、台湾のアイドルから最近は演技派に脱皮した彭于晏(エディ・ポン)。
幼なじみの二人が、突然別れて、「5年後に独身だったら、結婚する」という約束を交わすところから映画は始まる。中国語のタイトルは「分手合約」(別れの約束、かな)。

主人公が演じるのが、それぞれ食器デザイナーとシェフで、映画を通して料理が一つのアイテムになっているので、「最後の晩餐」という邦題にもそれほど違和感はない。ただのラブストーリーかと思いきや、映画後半は悲しみの連打にたたきのめされた。

主演女優の白百何は、いま中国で毎年のようにヒット作に出ている。
彼女が演じるとヒットする、と言ってもいいかも知れない。いま一番監督が使いたい女優だろう。
そして、悲しいヒロインが異様に似合う。薄幸な役がはまり過ぎている。
中国の美人女優の伝統は基本的李氷氷も范氷氷も周迅もそうなのだが、とにかく大美人風なのに、
この白百何は、こうした概念を覆す、日本的な可愛さや台湾的なほんわか感を持った人だ。

近く朝日新聞デジタルのコラムに詳しく書きたいけれど、
とにかく泣きたい人は観に行ってほしい。
銀座シネスイッチなどで、2月下旬ごろから上映だそうです。

公式サイト http://bansan-movie.com/

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