2014/01/23
2011年に日本で出版した「ふたつの故宮博物院」(新潮社)が、今月中国で刊行された。
2012年に台湾で繁体字版が出て、そして、中国で簡体字版が出た(写真右端)。
昨日、中国の出版元である上海訳文出版社から現物が届いた。
中国の「亚马逊」(アマゾン)でも売られている。
順位もついていて、面白い。装丁は、三つのなかでいちばん好きだ。
日本語版、台湾版、中国版が手元にそろって、ちょっと感慨にひたった。
10代のころから、中国や台湾に留学したり、旅行したり、仕事したりして、
そんなとき、本屋に行くのが好きで、
いつも台北の金石堂書店とか中国の新華書店にいつも立ち寄って、
本をいろいろ読んだり買ったりしながら、
なんとなくいつか自分の書いた本もここに置かれるといいなあと思っていた。
だから、日本で本が出たとき以上に、自分の書いたものが、
日本語、繁体字、簡体字そろったことに、
ある意味で、ちょっとした達成感を感じていることに気がついてニヤニヤした。
このブログにいつも書いていることだけど、
日本人として海外に向けて発信をすることが大事だと思っている。
海外にいて日本に向かって書くことをやっている人はたくさんいる。
それはとても大事なことで、自分もそういうことはやってきた。これからもやるだろう。
同時に、日本のことや日本人の見方を現地の人々に聞いてもらうことにも、
個人的にはとてもたいへん興味があって、
これからも自分の大事な仕事の一部として取り組んでいきたい。