このほど、台北と早稲田で、それぞれ台湾映画「太陽の子」上映会を開催しました。ここでその内容を紹介いたします。

【10/19台北会場】

映画「太陽の子」台北特別上映会が、交流協会台北事務所文化ホールで行われました。100人の会場はほぼ埋まり、多くの知人、友人の皆さんも詰めかけて下さいました。上映中は笑いやすすり泣きも聞こえてきて、上々の反応だったようです。映画のなかのユーモアやちょっとしたニュアンスの部分は、きっと台湾在住の人がよく分かるんだろうなと感じました。日本での上映会で観客の方があまり笑わないところも笑っていたような気がします。

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映画の上映会のあとは、主演のアロ・カリティン・パチラルさんが登場して下さり、トークと歌「聖山」など二曲を披露。アミ語歌手を目指した理由や、名前を現在のアミ族の名前に元の漢族の名前から戻した理由を語っていただきました。そして、上映会の終了間際に、映画の主題歌を歌っているスミンさんがサプライズゲストとして会場に現れ、会場は大きく盛り上がりました。生で聞く「不要放棄」は、また格別の良さがあり、これは本当に盛りだくさん、お値打ちの上映会だったと思います。(歌の映像はこちらから

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上映会を手伝って下さった皆さん(司会・受付の謝さん、音響をお願いした馬場さん、カメラをお願いした熊谷さん、交流協会の塩澤さん、大橋さんほか)、どうもありがとうございました。上映会のあとは、アロさんとスミンさんを連れ出して、打ち上げに繰り出し、監督の鄭有傑も合流し、鉄板焼きのお店で日付が変わるまで飲み続けました。スミンは酔っぱらうと子供みたいになります。笑。

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【10/29早稲田会場】

映画「太陽の子」上映会、昨日、早稲田大学で無事終了しました。台湾研究の授業の一環としての上映でしたが、外部からも2〜30人の方の参加をいただき、ほぼ満席。しかも、午後1時から4時まで、上映プラス私の解説をたっぷりやれたので、充実感ある上映会になりました。映画への反応も、見ていると笑ってくれたりしているところが多く、さすが台湾への理解が深いなと思いました。中国語が分かる方も多かったようで、セリフのニュアンスがより伝わりやすいのでしょう。台北と並んで、反応がすごくいい上映会でした。

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あと、質問が良かったです。「キリスト教とアミニズム信仰はどういう形で共存しているのでしょうか」「中国語とアミ語を使っている割合は実際はどうなのでしょうか」などなど、私にも完全には答えられない質問がたくさん出て、いい刺激になりました。この上映をきっかけに、ほかの場所での上映も話が出てきました。上映会を手伝ってくれた学生さん、場をつくってくれた江先生、若林先生に感謝です。

この上映会から、さらにほかの場所にも広がっていきそうなお話もいただきました。映画太陽の子の日本の旅はこれからもますます続きます。

© 2024 Nojima Tsuyoshi