中国人のブロガー22人による日本体験記「ナゾの国 おどろきの国 でも気になる国 日本」(日本僑報社)の新書発表会があったので、見に行ってきた。笹川平和財団と笹川日中友好基金による中国人ブロガー事業は、この5年間で30人以上を日本に招いて、日本を体験してもらう事業で、そのうちの22人に日本体験記を書いてもらったものが出版された。まだ読んでいないが、楽しみにである。今回はそのうちの10人が来日して、新書発表会に臨んだ。司会はNHKの山田賢一さん。このブロガー招聘事業、ブロガーとはいっても、実際は中国のメディアの第一線で活躍して世論に影響力を持つ、いわゆる「インフルエンサー」たちだ。
 こうした中国のインフルエンサーに対する取り組みは、外務省やJICAも同時並行でやってきているが、地味で手のかかる事業だけれど、実効性のあるとても意義のあることで、かなりの人が日本びいきになったり、日本への新しい認識を持ってもらったりしたことを知っている。私もその間、何度か日本に滞在した人と知り合ったり、旧交を温めたりする機会があって、かなり中国の言論界に人脈を広げることができて、個人的にも大変ありがたいと感じている。すでに本は簡体字で中国で出版されている。台湾でも「那些中國人眼中的新日本」みたいなタイトルにして出せば、けっこう読まれるのじゃないかという気がする。

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