2017/10/10
10月6日夜は日本台湾学会の定例研究会で、早稲田大学の鶴園裕基さんによる「送還、登録、法的地位――占領初期在日中国・台湾人に対する移動管理の始動」というテーマの講演があり、ちょうど今書いている本で頭がこんがらがって困っていたところにドンビシャの内容だったので、大雨のなか万難を排して聞きに行く。
厳しい諸先輩方の集中砲火にあっていたけれど、コメントの浅野豊美教授の話やみなさんの質問も含めて、私的には、とっても収穫があった。日本において「帝国の民」だった台湾の人々がいかにして外国人になっていったのか、そのプロセスは戦後の混乱期だけあって未解明なところも多く、鶴薗さんはどうやら「法律・制度」から「華僑社会」まで包括的にみていくアプローチでこの時代の解明に取り組む野心的な考えのようで、当然大変な作業になるのだが、ぜひ極めていってほしい。
また11月18日には同じ早稲田で「台湾政党政治の始動 オポジッションと党国体制」というタイトルで、このぜいたくな顔ぶれのぜいたくな報告会があることを知る。これは、行かねばならない・・・。