【台湾環島day3:高雄〜車城(屏東)97キロ】
 環島3日目は、ひたすら南下。景色とグルメを楽しみながら、けっこうハードな走りもある一日だった。特に、最後の20キロは、アップダウンのある海岸線を時速30キロ近くで走り抜けて、終わってみたら、体がぐったり。夜に書かなければいけない原稿があるので、夕食を辞退してちょっとお昼寝(正確には夕寝)をとってからまた起きてパソコンに向かった。

 環島も3日目になると、ハードなサイクリングによる疲労の蓄積と体の慣れの両方が進行していることを実感する。人によって筋肉痛になる場所には違いがあるけれど、私の場合は、主に太ももの外側が痛いけれども、一方で、なんとなく筋肉がサイクリングに最適化しているような感じもある。最初の日は平均速度25キロでもギリギリだったが、今日は30キロでもあまり苦痛を感じなくなり、先頭グループに普通について走ることができた。
 明日は最大の難所である寿峠があり、標高1200メートルまで登ることになる。楽しみだ。
 それにしてもこのジャイアントの子会社であるジャイアント・アドベンチャーが企画する環島は、長距離ライドのつらさを和らげるための美味しいものを食べることについては、本当に考え尽くした準備をしてくれている。今日は屏東の潮州というところで、名物の冷熱氷(暖かい具に冷たい氷をかけることからそう呼ばれている)を食した。急いで食べないと氷が溶けてしまうのだが、それにしても美味しい。


 お昼は、鉄釜のなかで地鶏を蒸し煮した料理を食べさせてもらう。カリッと仕上がった外皮と中のジューシーさは北京ダッグを彷彿とさせるものがある。いやそれ以上か。

 ホテルには体重計がなかったので、体重を今日は測れなかったが、半分ホッとした。一周完了まであと6日。

© 2024 Nojima Tsuyoshi