2018/02/17

台湾

 花蓮地震で、今回はマンションでもあったビルの倒壊によって多くの方が住む家を失いました。彼らは学校の体育館などを使った避難所でいまも生活しています。子供達も多く、表情はみんなそこまで暗くはないのですが、だんだんと疲れている様子もあります。

 そんな彼らを励ますボランティアの人々の存在の大きさを実感します。花蓮は、東日本大震災でも大活躍し、世界レベルの機動力を持つ慈善団体「慈濟」の発祥の地で、彼らを含めた活発な支援を見ることができました。

 台湾の災害では、すぐに心理療法士やマッサージ、民間信仰の「収驚(説明が難しいけれど、今回の場合は地震で驚いて体にたまった悪い気を追い出すこと、のような感じ)」の祈祷師さんなどが集まったテントができて、被災者に対する物心両面の手厚いケアが展開されることはいつも関心させられます。

 私も近くを歩いていると「記者さんも疲れているでしょ。10分だけ座って、首肩のマッサージを受けていきなさい」と何度もお誘いをうけました。

© 2024 Nojima Tsuyoshi