2019/01/14

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天野健太郎さんを偲ぶ会、昨日、台湾文化センターで開催され、150人ぐらいの方々で会場はいっぱいになり、無事、終えることができました。ありがとうございました。私は今回は企画とコーディネーター(あと文集)として「枠」を作っただけで、その中に中身を入れてくださったのは、登壇したゲストの皆さんや天野さんのご友人、センターの関係者、そして、刊行した全作品を揃えて下さった出版社の方々でした。

偲ぶ会の内容はとても充実したものになり、天野さんと一緒に多くの台湾文化イベントを送り出し、今週帰国される朱文清センター長、「台湾文学と天野健太郎」と題した講演で天野さんの仕事を体系的に位置付けてくれた赤松美和子さん、天野訳「自転車泥棒」を朗読してくれた一青妙さん、思い出を語ってくれた泉京鹿さん、川本三郎さん、斎藤真理子さん、島田荘司さんの皆さん。また、愛知県から来ていただいたご家族、とりわけお父さんの天野真次さんのお話は笑いあり涙ありの素晴らしいものでした。ほとんど家族に仕事のことを伝えていなかったらしく、ご家族に喜んでいただけたのが何よりでした。

 

この偲ぶ会を企画したのは、天野さんの多方面にわたった活躍をきちっと統合された形で記憶してもらいたいという理由です。ですから内容も台湾を中心にしながら、香港や中国、翻訳などの要素も絡められるように考えました。あと、彼の死があまりに突然で葬儀も愛知のご実家だったこともあり、私も含めて少なからぬ人がなんとなくもやもやしたものを抱えていたと思うのですが、そんな気持ちを落ち着かせる一つの場にしたかったのです。本人はきっとこういう場はやめてくれよと苦笑いしてるかもしれませんが、やってよかったのではないかと思っています。これからもきっと皆さんのそれぞれの立場や思い出から、自由に天野健太郎とその仕事が論じられていくと思います。

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