2019/01/19
【新刊ご紹介】台湾の作家たちのエッセイを集めた新刊「私的日本」(白水社)、ご恵贈いただき、早速、電車のなかでざっと拝読。「台湾人作家が旅した日本」というサブタイトル。
台湾人視点の日本が浮かび上がってくるのでなかなか面白い。個人的には、呉明益の一文が「自転車泥棒」にどんな資料を使ったのか伝えてくれるのでありがたい。ほかには、陳伯青の福島訪問記「羊をめぐる冒険」や、舒國治の「門外漢の見た京都」がなかなか読み応えがあった。知り合いがたくさん書いていてその意味でも楽しい。この本を読みながら「私的台湾」という日本人の台湾エッセイも、もしかすると企画として成り立つかもしれないと思った。