2019/09/30

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1960年代初期の「白色テロ」、具体的には、学校での読書会に対する当局の取り締りをテーマにした話題の台湾映画「返校」を見てきました。取材後のレイトショーだったのにすごい人でびっくり。観客の大半が若者ですが、あまりの内容の衝撃(怖さ?)に、終了後も普段はさっさとエンドロールを見ないで席を立つ台湾人たちが、椅子から動けなくなっていました。社会派であり、ホラーでもあるという、日本にスムーズに呼ぶのはちょっと難度が高いタイプの映画ですが、ぜひ来て欲しいと思う理由は次の三つ。

1、台湾の228事件・白色テロを扱った映画は「牯嶺街」「悲情城市」「 超級大國民」などですが、ここ20年はほとんどなく、日本人の台湾戦後史理解の入り口になります。
2、ゲームがオリジナルというだけあって、見やすくてわかりやすい。歴史考証的な意見はいろいろあるでしょうが、まずは多くの人が見に行く気になる娯楽性があります。
3、「紅衣小女孩」に代表されるように、最近、台湾ホラーの質が急上昇しています。中国大陸市場はホラーお断りなので香港映画がホラーを作らなくなり、いま華語映画では台湾ホラーが最先端で、その実力を見せてくれます。

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