2019/10/20
1867年の米船ローバー号事件を題材にした陳耀昌さんの歴史大河小説「フォルモサに咲く花」(東方書店)について、台湾文学フェスタによる新書発表会が昨日、東京・日本橋の誠品生活日本橋で開催されました。スペースは予約の30席でしたが、会場にはその倍のお客さんが溢れました。「フォルモサに咲く花」の在庫もほとんど完売。イベントとしてはとてもいい形になったと思います。訳者である下村作次郎さんの本の解説が秀逸で、物語の流れから時代背景まで、とても行き届いたさすがの内容で、本を読む前の方だけではなく読み終えた方にも最善の解説になりました。陳さんの「夢が実現するまで」という発表も、日本の大河ドラマから本の着想を得ながら本を完成させ、日本語の話者であったご両親が最も喜んでいるだろうというお話が心に残りました。企画者の私は司会兼通訳を務めました。終了後はコレド室町テラスの和食屋で関係者で京都鍋をつついて打ち上げ。陳さんは今日奈良に移動して、下村さんの天理大学でご講演をし、多忙な訪日の日程を締めくくります。皆さん、辛苦了!