2021/06/06

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今日、都内でドキュメンタリー映画「塩月桃甫」の上映会を見てきました。宮崎県出身の塩月桃甫は日本統治時代の台湾で近代美術の普及に貢献し、自ら原住民の絵画をたくさん描いた人物。監督の小松孝英さんはアーティストで、宮崎の骨董店で塩月桃甫の遺作をたまたま見つけ、そこから3年かけて台湾の教え子や研究者、日本の子孫や関係者たちを訪ね歩き、作品を完成させた。想像以上の傑作だった。映画が本業ではないというが、小松監督の手腕に拍手。日本と台湾の歴史の重層性も教えてくれるし、戦後の台湾での塩月評価がいちどは否定され、いま名誉回復が進んでいることもわかった。鑑賞の機会を作ってくれた台湾協会のみなさんに感謝。これから福岡などでも上映会があるようだ。

映画公式HP:https://shiotsukitoho.com/

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