2021/09/25

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新刊の『在外邦人の保護・救出ー朝鮮半島と台湾海峡有事への対応』(東信堂)をご恵贈いただき、実にタイムリーな出版で、さっそく台湾に関する門間理良さん執筆の「台湾海峡有事における課題と方策」に目を通す。最近、台湾在住の方々の間でも台湾海峡情勢の緊迫化とアフガンの邦人避難の問題もあって台湾の万が一のときの邦人退避に関心が高まっている。門間さんが「いったん戦闘状態に陥ってしまうと島国からの退避活動は困難を極める」と書いているように、まず中国軍は海上封鎖と制空権を抑えるだろうから、基本的に退避には大きな困難がある。すぐ隣の与那国島という手もあるが、台北に暮らしている人はわかるように、大量の人員を輸送できる港へのアクセスは台北圏はあまり良くなく、簡単にはいかないだろう。いかに迅速な初動の退避行動を戦闘の予兆があったときに展開できるかが鍵になりそうで、万が一を想定した事前の退避シナリオをしっかり練っておくなど、カブールの反省を生かして欲しいところだ。
書籍情報:https://www.toshindo-pub.com/book/91722/

© 2022 Nojima Tsuyoshi