2022/01/23
【書評執筆のご報告】
レオ・F・グッドスタット著、曽根康雄編訳『香港 失政の軌跡:市場原理妄信が招いた社会の歪み』(白桃書房)について、書評を書かせていただきました。
香港情勢の悪化の背景に、あまりにビジネス界重視や自由放任に偏って「社会サービス」を軽視した歴代香港政府の無策があるのではないか、と厳しく指摘した英国人研究者の話題作です。最近の香港映画でヒットした「淪落の人」や「濁水漂流」などもそうですが、社会サービスの問題をバックグラウンドにした内容の作品が多いことも、底流でつながっているように思います。貴重な視点を提供してくれる本です。