2022/07/25

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2022台湾映画上映&トークイベントのオンライン上映で、台湾映画『一人にしないで(原題:不想一個人)』をみた。2021年公開の作品で、びっくりするほどいい映画だった。三重丸。
何がいいかというと、感情の描き方がとても繊細で切ないのである。台湾映画の恋愛ものは最近はアニメとか挿入してやや大げさで超現実的なギデンズ・コー路線が増えており、それはそれで嫌いではないのだが、少々食傷気味だった。こういう社会のリアリティにつながる恋愛映画を見ると、やっぱ心に響くものがある。役者の演技が素晴らしい。特に2人の女優、莫允雯(クリスティーナ・モク)と温貞菱(ウェン・チェンリン)が抜群だ。濡れ場もしっかり演じきって、莫允雯はこれからくる女優という感じがある。温貞菱はドラマ「スカロ」で注目を浴びたが、全く異なるタイプの役をしっかりと演じて余りある内容だった。
興行成績はコロナもあってなかなか厳しかったようだが、台湾に限定されない普遍性のあるテーマと内容なので、日本での劇場公開が見えて来ることを期待したい。
鑑賞の機会を作ってくれた江口洋子さんと台湾文化センターに感謝。
作品のトレーラー:
スートリー紹介:夜の街で風俗嬢の送迎やトラブル処理をしている阿龍は、幼なじみの金莎の世話になりながら生きている。ある日阿龍が出会った美人の画廊オーナーは、会いたくても会えない余命幾ばくもない富豪の愛人だった。家庭のぬくもりを知らない阿龍と彼女は互いの孤独感と心の空洞に共感し、刹那的な現実逃避であることを知りつつ求め合う。そんなふたりの関係を知りつつ、阿龍への思いを持ち続けながら風俗の仕事を続ける金莎だったが…。

© 2022 Nojima Tsuyoshi